滲出性中耳炎

症状と原因

鼓膜の奥に液体がたまる中耳炎です。

鼓膜が凹む状態がこの中耳炎のスタートとなります。
通常はトンネルに入った後、唾を飲みこんだり、あくびをすると治る状態が治らない、こういった状態が続いていくと鼓膜の奥が陰圧になって液が滲み(にじみ)出てきます。
この液体を滲出液と言い、そのため滲出性中耳炎と言われるのです。

症状としては水の中で音を聞いているので、音の伝わりが悪い、トンネルに入った状態よりももう少し悪い聴こえの状態になります。鼓膜が凹んだ状態が続いてなだらかに悪くなっていくため、特にお子様では自覚症状があまり無い場合が多いです。

なぜ鼓膜はへこむのか?

鼓膜がへこむ原因は、
鼓膜の奥と鼻の奥は耳管という管で繋がっているので、出口が鼻水で蓋をしているとトンネルに入った状態から元に戻せなくなってしまうためです。

よって、まずはお鼻の奥の状態をきれいにすることが、治療の第一歩となります。

  • 鼻をしっかりかむこと
  • 鼻すすりをしないこと

が重要になってきます。
普通はお鼻の管理がきっちりと出来て、鼻水が鼻の奥で少なくなっていくと滲出性中耳炎は改善に向かっていくことが多いです。

治療方針

滲出性中耳炎の治療で大切なことは、最後まで治療することです。
風邪であれば風邪の治療を、副鼻腔炎であればその治療を行い、鼻の奥の状態の改善を図っていくことが最も基本的な滲出性中耳炎の治療となります。
鼻がきれいになってきていても、治りが遅い場合、(患者さんのご協力を得られれば)鼻咽腔の耳管の開口部から空気を送り込んで通りをよくする「耳管通気」という方法もあります。

さらに治りが悪い場合は・・・
鼓膜に穴をあけ、滲出液を出したり、鼓膜にチューブを通して、滲出液を出す場合があります。

気を付けて頂きたいこと

治療に際しては、通院頻度を守り、しっかりと治療しましょう。

また、当院では「潜水」「鼻すすり」をしないのであればプールもOKにしています。
ただし、経過を診る必要があるので通院は怠らないようにしてください。

疾患Q&A

滲出性中耳炎になられた際に浮かんでくる疑問や心配の数々・・・。
あいばクリニックでよくお受けする質問をまとめてみました。

Q.滲出性中耳炎と言われ、プールに入っているのですが、
     プールに入っている期間も鼓膜切開や鼓膜のチューブは実施できるのでしょうか?
切開やチューブが入っている状態では潜ることによって耳の中に水が入り、中耳炎を起こすリスクが無いとは言えません。夏のプールの時期を過ぎてから実施することも多いです。スイミングスクールに通っている場合には院長に一度ご相談下さい。
Q.滲出性中耳炎を早く治すのに良い方法はありますか?
やはり中耳炎の根本原因となる鼻の治療をしっかりと行うことかと思います。
Q.滲出性中耳炎は放っておいてもいずれ治ると聞いたのですが、本当でしょうか?
特に子供の場合は成長に従って滲出性中耳炎が治る場合は多々ありますが、個人差があります。それまで聞こえづらいままで放置することは、様々な事を吸収し、学ぶ時期にあって良い事ではありません。しっかりと治療を行い、少しでも早く治るようにしてあげることが重要だと考えます。
Q.おおよそ滲出性中耳炎の場合はいつまで通院すればいいのでしょうか?
再発することが多い為、難しい判断ではあります。まずはお鼻の状態が良くなって、それから滲出性中耳炎は改善するため、タイムラグがあります。鼻の状態が良くなっても暫くは耳の状態が良くなるまで、通院をして頂くようお願い致します。