急性副鼻腔炎

症状と原因

急性副鼻腔炎は、カゼ・虫歯・顔面のケガなどを原因として発症する副鼻腔(鼻の周囲、頬の奥や眼の奥にある骨で囲まれた空洞で、鼻の穴とつながっている)の炎症です。
症状として、頭痛、顔面痛・顔面腫脹や黄色・緑の鼻汁、鼻づまりなどの鼻症状がみられます。炎症が強い場合は視力障害や髄膜炎(脳膜炎)を引き起こすケースもあります。

また、慢性副鼻腔炎に移行する場合もありますので早期に適切な治療が必要です。副鼻腔炎は小児の場合くり返す中耳炎の原因ともなります。

診断

診断は、診察時の鼻の所見とレントゲンで副鼻腔に陰影があるかどうかで判断します。

右図の丸で囲った副鼻腔は副鼻腔炎の状態です。
正常な状態と違い、黒い空洞ではなく白いもやがかかったような状態で写っています。

治療方針

まずは1週間抗菌剤、去痰剤などの内服をします。この時点で多くの方は症状が軽くなっています。そのときの状態に応じてさらにもう1週間抗菌剤等の内服をして、合計2週間ほど経ってもう一度レントゲンを撮ります。
自覚症状、診察時の鼻の所見、レントゲンの所見全てが改善していれば治癒となります。(左下の2枚の写真の右側の状態から、左側の状態になれば治癒したといえます。)

もともときれいであった副鼻腔は上記の2週間ほどの治療でほぼ治る事が多いです。その一方で、この2週間ほどの治療で治らない人は、もともと炎症がくすぶっていたと考えられ、その後は慢性副鼻腔炎の治療をすることとなります。

気を付けて頂きたいこと

鼻はできるだけかむようにしてください。かんでも出しきれない、すっきりしない場合にはこまめに処置に通うようにしてください。副鼻腔の出口がふさがっていると治療効果が出にくくなります。

疾患Q&A

急性副鼻腔炎になられた際に浮かんでくる疑問や心配の数々・・・。
あいばクリニックでよくお受けする急性副鼻腔炎に関しての質問をまとめてみました。

Q.急性副鼻腔炎ってこんなにも痛いものですか?
急性副鼻腔炎になると、頭や頬の痛みが強く出る場合があります。鼻水やウミを出し切れていない状態が一番痛みがあるので、お薬をしっかりと服用して頂き、通院時の処置を行うことで痛みを和らげてゆきます。
Q.痛みがひどい場合には痛み止めは飲んでもいいですか?
痛みが強い場合には服用して頂いて構いません。
Q.こまめに通院したほうが早く治りますか?
鼻水をかんでもかみきれないようであれば、きっちりと処置をした上でネブライザーを行うことで、早く快方に向かうことができます。
Q.急性副鼻腔炎は繰り返すこともあるのですか?
そういった場合もありますが、繰り返すというよりも、副鼻腔炎が治ったかに見えて一時的に症状が取れても根本的には治っていない場合があります。ですので、レントゲンなどでしっかりと確認を行うことが重要です。もちろん例外的に繰り返す方がおられるのも事実です。
Q.頬の痛みが出ると副鼻腔炎と考えてもいいですか?
頬の痛み = 副鼻腔炎、という訳ではありません。炎症で鼻の出入口が詰まっているだけでも、実際にはウミが溜まっていなくても痛みが出る場合があります。その場合は症状に応じた治療を行ってゆきます。