大阪府岸和田市の耳鼻咽喉科 あいばクリニック

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しっかりお鼻吸入

当院の特徴

アマツ式吸引管を用いて「しっかり」お鼻を吸引します

● 鼻水とは

鼻水は鼻の粘膜から分泌され、風邪やアレルギー症状が出た時以外にも常に分泌されています。

私たちは鼻で呼吸をする時、空気と一緒に風邪のウィルスや細菌、花粉を吸いこんでいますが、鼻水がこれらを吸着し体の中に侵入させないようにしています。 しかし、吸着しきれず体の中に侵入した風邪のウィルスや、細菌が体の免疫によって退治されると、鼻水は白色や黄色に色が変化し粘度も高くなります。 お鼻をかまずに鼻水を溜めたり、薬の服用を怠り、体の中でウィルスや細菌が再び増えると、鼻水は緑っぽい色にもなります。 風邪のひきはじめは透明な鼻水だったのが、風邪が治るにつれて粘度が高くなり黄色っぽい鼻水に変化するのはこのためです。

鼻水の色はあまり気にされる必要はありません。鼻水はあまりきれいでないものなので、それを放置しておくと色が濁ってくることは当たり前のことなのです。 そもそも最終的に鼻水を止めるのは自分の力なので、「鼻を通す」という良い環境を整えてあげることが最も重要です。

ですから鼻水をきれいに取ってあげるだけでお鼻の状態は随分改善されます。そうすることで不必要な抗生剤に頼らなくても済みますし、良い環境を整えれば自然と治ります。

治りかけて、また新しい風邪にかかってしまうことはよくよくありますので、少しでも改善されている兆候がみられれば、過度に心配なさる必要はありません。

鼻水が溜まり、鼻が詰まってしまうといかに不快で苦しいかはおわかり頂けると思います。

ましてや自分で鼻のかめない乳幼児にとってはストレス以外の何ものでもありません。 鼻水は溜まっていれば、透明でも黄色っぽくても、サラサラでもネバネバでも種類に関わらず外に出してあげることが大切です。

鼻水を吸引しなかったり、鼻をかまないで放っておくと、鼻水にはたくさんのウィルスや細菌が含まれているので、耳に入ると中耳炎、副鼻腔に入ると副鼻腔炎を発症することがあります。

大人やお鼻をかむことができるお子さんは自分で対処ができますが、赤ちゃんやお鼻をかめないお子さんの場合、鼻水は必要に応じて適度に吸引することが必要です。 たくさんのウィルスや細菌を含んだ鼻水を吸引することは風邪の悪化を抑えることができ、抗生物質を服用しなくても治りやすくなり、中耳炎や副鼻腔炎になりにくくなります。

● 鼻水を吸引する器具(アマツ式吸引管)

あいばクリニックグループにおいて、中耳炎や副鼻腔炎、風邪の治療に関して最も重要視しているのがお鼻の処置、 鼻水を「しっかり」吸引することです。 繰り返しになりますが、鼻を通す、ことにより良い環境を整えることがお鼻を治すにあたって最も重要だと考えています。

ですから、あいばクリニックでは時間をかけて、お鼻の奥の鼻水まで「しっかり」吸引することに力を入れています。

お鼻の処置に関して鼻水を吸引する吸引管は大きく分けて下記の3種類に分けることができます。

一般的にお鼻の吸引で使用されているのは①の金属製吸引管や②のオリーブ管です。

①の金属製吸引管は硬いので小さなお子様ですと暴れるとお鼻の粘膜を傷つけるおそれがありますので、小学生以上に向いています。

②のオリーブ管はお鼻の前方の鼻水は確実に吸引できますが、これだけではお鼻の奥の鼻水はしっかりと吸引ができません。

そのため、あいばクリニックでは奥の鼻水を吸引するために③のアマツ式吸引管を使用しています。

アマツ式吸引管の特徴は先端がシリコン製で柔らかく、小さいお子さんでも安全にお鼻の奥の鼻水までしっかりと吸引できます。 アマツ式を使用してお鼻の吸引が終わったお子さんは大変すっきりした顔をされ、親御さんたちもお子さんの顔を見て喜ばれます。 そのため、あいばクリニックではお子さん自らがすすんでお鼻の処置に通う方が非常に多くいらっしゃいます。

大人の方でも鼻腔の狭い方は痛みに配慮して、積極的にアマツ式吸引管を用いて鼻の吸引を行っています。

● 鼻のかみ方

毎日、耳鼻咽喉科に来院し、お鼻の吸引をして頂きたいのですが、時間的にも風邪をひいていれば体力的にも難しいこともあります。 そのようなお子様の場合はお家でお鼻をかんだり、市販の鼻水吸引器を使用して頂くことを推奨しています。

上手くお鼻がかめないお子さんのためにお鼻をかむ練習をご紹介します。

お風呂で毎日「フン!」と鼻から空気を出す練習を是非してみてください。お風呂場ではお鼻が通りやすく、練習に最適です。 お母さんだけが頑張らず、お子様がお父さんと一緒にお風呂に入っているときに一緒に練習するなど、楽しみながら練習をしてもらうとコミュニケーションも深まって良いかも知れません。

しかし大前提として鼻が出ていない時にトレーニングをすることが大事ですので、お鼻がたくさん出ている、 あるいは鼻が詰まっている状況ではまずは通院して頂いて鼻を吸引して溜まった鼻水を取り除くことをお勧めしています

お家で鼻をかんだり、鼻水吸引器を使用して頂いても鼻水が溜まったり、鼻が詰まるようであれば処置に通ってください。

● 鼻水、鼻のかみ方に関するQ&A

Q.1どのようなタイミングでお鼻を吸ってもらうために通院すればいいのでしょうか?
鼻が出たときに
  1. 自分で鼻をかみきれればOK
  2. 自分で鼻がかめなければご自宅にて吸引器などで吸う
  3. それでも詰まるようであれば通院の上で鼻を「しっかり」と吸引する
上記のようなステップを意識して頂くと良いでしょう。
Q.2薬が残っていても処置だけで通ってもいいですか?
もちろんです。お鼻の奥に溜まった鼻水はお子さんの場合は鼻をかんでも出し切れない場合があります。そのような場合はお鼻の吸引だけでも是非通院してください。
Q.3お鼻は何回かんでもいいのですか?
何回お鼻をかんでも大丈夫です。ただし、両鼻を同時にかむのではなく、片方の鼻ずつかんでください。力強くかむと鼻血が出たり、まれに中耳炎を起こすことがありますので、無理やりかむことは控えてください。
Q.4市販の吸引器を使用しても上手く鼻水を吸引できません。なにかコツはありますか?
耳鼻咽喉科医でもお鼻の吸引の技術に差がでるくらい難しいことです。コツとしてはお鼻の穴が鼻の真ん中の壁に近い方向にあるのでまずは吸引器の先を真ん中の壁に寄せてください。そのうえで小鼻を引き上がるのです。なかなか言葉では説明が難しいため、是非一度受診時に医師がどのように吸引をしているのかをご覧になってください。
Q.5市販の吸引器は使用にあたって1日あたりの制限はあるものでしょうか?
ご家庭用の吸引器は吸引力が弱く、当院の処置とは異なって一度にしっかりとは吸引が出来ない為、こまめに吸引をしてあげるほうが効果的です。そのため、1日の制限というものはありません。 理想を言えば当院で奥までしっかり吸引した後で、以後はそこまで溜まってしまうことの無いようにこまめに吸ってあげると良いでしょう。

当院ではお鼻の吸引処置にこだわって診療を行っています。
自分でお鼻をかんでも、あるいはご家庭での吸引を行っても、それでもお鼻の奥がつらいようであれば、上手に通院の上で(お気軽に)吸引処置を組み合わせて頂くのが良いでしょう。そうすることで快適な生活を送ることができます。

岸和田あいばクリニック